田七人参の特徴

田七は雲南省や広西省の限られた地域に生育し、苗(ミャオ)族などの民族薬として古くから用いられてきました。
中国で1596年に出版された薬学書「本草綱目」に収載されていることから、その編集された時代には中国国内で広く知られる存在になっていたと考えられます。ベトナム戦争時に不死身と恐れられた中国や、その支援を受けた北ベトナム軍(当時)が止血薬として使用していたことがわかると、その存在が世界に知られることとなりました。さらに肝障害治療の伝統薬として著名な片仔廣(へんしこう)の主成分であることも影響し、現在では欧米や日本でも使用されるようになりました。また最近では根や根茎だけでなく、細根、茎葉、花(花蕾)なども総合利用されています。

田七人参の特徴

またの名を三七人参(サンシチニンジン)、金不換(きんふかん)、山漆(さんしつ)!

三七(さんしち)
田七人参は、種を播いてから3〜7年たたないと収穫できないことから、三七(さんしち)とも呼ばれています。
三七(さんしち)
山漆(さんしつ)
漆のように、しっかりと傷口をふさぐ止血作用があることから、山漆(さんしつ)とも呼ばれています。
山漆(さんしつ)
金不換(きんふかん)
また、「金にも換えがたい」ほど貴重であるという意味で、金不換(きんふかん)とも呼ばれています。
金不換(きんふかん)

分布

分布田七の栽培は、古来から雲南省と広西省がほぼ独占状態であり、高価な換金生薬でありながら、ほとんど広がっていません。特に雲南省南部のベトナム国境に近い文山は田七の里として有名です。中国以外ではベトナムでも一時栽培が試みられたことがあり、採算性の点から撤退していましたが、最近また中国から植物を導入し、栽培を始めたとの情報もあります。
海抜800〜1,000mの山脚斜傾地で育成し、栽培は容易ではなく、播種後3〜7年たたないと採掘できないことから、産地の雲南省では「三七」(さんしち)の名で呼ばれています。

田七人参は中国雲南省文山での栽培が約7割を占めています!

文山へLION研究員が現地視察に行ってまいりました!

田七人参中国雲南省文山での栽培が約7割を占めています!

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形態

形態草丈30〜60cmになります。根は太く多肉質で倒円すい形または円柱形であり、こぶ状の突起があります。表面的に光沢があり黒褐色をしており、部分的に灰黄色のコルク層があります。茎は直立して、分枝しません。葉は小葉が葉軸の左右に羽状に並んだ羽状複葉(うじょうふくよう)で、小葉は5〜7枚ほどつけます。卵を逆にしたような倒卵形、または長皮針形をしています。また、長さは5〜15cmほどになり、葉の先が鋭く尖っていて、細く密にぎざぎざの切れ込みが入ったきょ歯縁をしています。花期は6〜8月で、花は茎枝の先端につけ、放射状に小さな花が多数つきます。