漢方の中の人参

漢方における人参とは?

人参は漢方の要素として、強壮剤の代名詞としてよく知られています。抗疲労、強壮、強心、鎮静、胃腸の衰弱による新陳代謝機能の低下など、幅広く使用されています。東洋の伝統薬物の中でも、高貴で最も珍重される生薬とされ、世界中で利用されています。

漢方の中の人参

漢方医学

漢方医学日本での漢方医学は江戸時代に全盛期を迎えました。漢方薬は、天然資源に由来する生薬が一定の法則のもとに配合されています。生薬に含まれる成分が互いに協調しあいながら、様々な臨床効果をもたらしています。

御薬園での人参栽培が始まる

御薬園での人参栽培が始まる江戸時代には、渡来植物の育成及び薬種の生産研究の実施の場として、薬園が設置されました。その中の一つ、現存する小石川植物園のもととなる小石川薬園(現小石川植物園:東京都)も、江戸幕府によって開園されました。そこで、対馬藩が朝鮮から生きた朝鮮人参を取り寄せて、栽培を試みましたが、成功には至りませんでした。栽培には冷涼な気候が適していることがわかり、人参栽培の場所は栃木県日光に移されました。

高麗人参の加工方法について

高麗人参の歴史は、漢方薬の歴史よりも長く、様々な加工方法が考えられてきました。
その一つが、人参の細根を除去し、乾燥させた、「生干人参(キボシニンジン)」です。漢方において、補気薬として流通しています。
また、高麗人蔘の加工方法は大きく3つに分けられます。

水参(すいさん)
水参(すいさん)
生のままの状態を「水参」と呼びます。水分を多く含み、新鮮であるため、保存がききません。
市場に出回ることは少なく、ほとんどの水参が白参または紅参に加工されています。
白参(はくさん)
白参(はくさん)
周皮を剥いでから、乾燥させたものを「白参」と呼びます。煎じたり料理に用いられています。
紅参(べにさん)
紅参(べにさん)
細根をつけたまま蒸しあげ、乾燥させたものを「紅参」と呼んでいます。長期保存が可能です。

高麗人参を長期保存するために、このような加工方法が使われていました。加工法によって、人参の最大の有効成分であるサポニンの含有量が異っています。サポニンは皮部分に豊富に含まれているため、3つの加工方法の中でも「紅参」がサポニン成分が最も多いです。

なじみの深い人参4種をご紹介